八王子駅 7:34発 に乗車し、7:49、拝島駅 に到着しました。
　この列車は、この駅が終点ですので降りなくてはなりません。隣のホームに、7:51発 の 川越行き が待っていますので、そちらに乗り換えることにします。

　突如現れたこの 川越行き ですが、この 拝島駅 が始発駅ではありません。では、どこからやってきたのでしょうか？実は、この列車も私が乗ってきた列車と同じように 八王子駅 からやってきました。私が乗車した列車よりも 16分 も早く、7:18 に 八王子駅 を出発したのですが、ここ 拝島駅 で10分以上停車している間に、後続の、つまり私が乗ってきた列車に追いつかれてしまったのです。以下に、八高線 の 時刻表 を一部記載します。

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● 八高線（下り） 時刻表 【土曜・休日】 （一部）

　列車番号 |761E|763E|779E|
　八王子　 | 718| 734| 747|
　北八王子 | 726| 738| 754|
　小宮　　 | 732| 743| 801|
　拝島　　 | 751| 749| 811|
　東福生　 | 755|　　| 815|
　箱根ケ崎 | 759|　　| 822|
　金子　　 | 804|　　| 829|
　東飯能　 | 810|　　| 835|
　高麗川　 | 816|　　| 840|

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　今、私が乗ってきたのは、八王子駅 7:34発 の 拝島行き、列車番号 763E でした。それで、これから乗ろうとしている 川越行き は、八王子駅 7:18発 の 列車番号 761E です。私の手元にある市販の 時刻表 では、拝島駅 は 発車時刻 しか記されていません。よって、正確な 到着時刻 はわかりませんが、他の列車から推測するに、761E は、7:37 もしくは 7:38 には 拝島駅 に到着するのは明らかです。つまり、拝島駅 で 13分 か 14分 も停車している間に、後続の 763E に追いつかれるわけです。通常、時刻表 というものは、早い時刻の列車から左から順に記載されていきますので、乗り換えが必要な場合には、より右側に記載されている列車を見てしまいます。ですが、例外的に左側に記載されている列車に乗り換えができる場合もあるわけです。
　とまあ、よくわかったようなことを書いていますが、実を言うと、私も最初からこういう乗り換えをしようと思っていたわけではありませんでした。横浜線 で 八王子駅 に到着したのは 7:13 でしたので、最初から 7:18発 の 761E に乗車することもできたのですが、余裕を持って写真を撮ったり、お手洗いにも行ったりしておきたい、ということで、あえて 761E は見送りました。そして、

　「次に 高麗川 まで行くのは 7:47発 か。じゃあ、それに乗ろう！」

　と思ったのですが、八王子駅 のホームに掲示されていた時刻表を見てみると、7:34発 の列車のところに 「拝島駅で川越行きに乗り換えができる」 ということを表す印が付いているではないですか。

　「はあ？ そんな列車あるの？」

　と、すかさず手元の時刻表を確認したところ、7:18 に発車していった 761E に 拝島駅 で追いつくことがわかったわけです。それならということで、7:47発 ではなく、7:34発 の 763E に乗車し、拝島駅 までやってきたのでした。1本あとの列車に乗ったのに、結局、1本前の列車に乗れるなんて何だか得した気分でめでたしめでたしのような気もします。

　ですが、話が長くなり申し訳ありませんが、もう少しお付き合い下さい。

　では、そもそも、なぜこんなダイヤにしているのでしょうか？
　最初から 八王子駅 7:18発 の 761E を 拝島行き にして、7:34発 の 763E を 川越行き にした方が分かりやすいじゃないですか。

　「ＪＲも不思議なことをするんだなあ」

　と思ったのですが、少し考えて私なりには解決しました。（以下の内容は、あくまで私の推測です）
　それは、拝島駅 のホームの問題です。拝島駅 には、八高線 のホームは、島式 の 1面2線 しかありません。ものすごく大雑把に書くと、こんな↓↓感じです。

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● 拝島駅 八高線ホーム概略図

　　　　　――→― □□□□□□□□ ―→――
　　　　／　｜￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｜　＼
―――＜　　｜　　↑5番線 　↓4番線 　　｜　　＞―――
　　　　＼　｜＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿｜　／
　　　　　――←― ■■■■■■■■ ―←――

　（注1） 4番線 → 下り・高麗川方面、5番線 → 上り・八王子方面
　（注2） ■ → 761E、□ → 763E

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　日本の鉄道は 原則左側通行 ですので、島式ホーム の場合、例外もありますが、通常は進行方向右側のホームを使用するようになります。ここ 拝島駅 でも、基本的には、4番線 が 下り・高麗川方面 で、5番線 が 上り・八王子方面 です。もし、先発の 761E を 拝島行き にし、それが 7:55発 の 八王子行き になって折り返すとした場合、4番線 に到着させても 5番線 に到着させても問題が発生します。まず、4番線 に到着させる場合ですが、後続の 763E （ここでは川越行きになったとします） が、通常とは逆の 5番線 を使用せざるを得なくなってしまいます。逆に 5番線 に到着させる場合ですが、上り の 7:38発 八王子行き という列車が通常とは逆の 4番線 を使用せざるを得なくなってしまいます。むろん、いったん 引き上げ線 に入って折り返しの時間まで待つのであればこの問題は発生しませんが、そこまでやる気はないのかもしれません。

　長々と語ってしまいましたが、鉄道に興味がない方には、そもそもどうでもいいことだったでしょうか・・。（笑

　いずれにせよ、7:51、拝島駅 を発車しました。7:49 に 拝島駅 に到着してから、まだたったの2分しか経っていません。
　なお、もともと乗車していた方々に、私を含め 763E から乗り換えてきた人たちを加え、さらに、発車直前に高校生が結構乗ってきたので、座席は埋まり、車内はそこそこ混んでいます。

　この写真ではちょっと分かりづらいですが、一番左に 五日市線、その右に 青梅線、そして我が 八高線 というように、3方向に分岐していきます。

　東福生駅 からは、米軍 の 横田基地 の中を走ります。
　この↑↑写真は、横田基地 の 滑走路 のあたりです。

　ここは、横田基地 の 滑走路 の延長線上にあたります。
　飛行の支障にならないよう、掘割 になっているわけです。

　拝島駅 で発車直前に乗りこんできた高校生たちは、この駅で下車していきました。

　このあたりで、東京都 から 埼玉県 に入りました。
　東北本線 みたいに 荒川 を渡ったら 埼玉県 とかなら分かりやすいのですが、陸続きだとよほどの目印でもない限り、いつの間にかになってしまいます。

このあたりは、狭山茶 の産地なんですね。

　この駅は、昔ながらの駅舎らしい駅舎が残っています。
　八王子駅 からずっと、いかにも最近の駅らしい 橋上駅 が続いていましたので、こういう駅に到着するとなんだかホッとします。

入間川 を渡っています。

　西武鉄道 池袋線 の上を超えました。
　この 池袋線 が開業したのは、1915年（大正4年） です。青梅線 のところ（（1）を参照）で書きましたが、八高線 の方が後輩なので、やはり上を超えるわけです。

　左側のホームと列車は、先ほど交差した 西武鉄道 池袋線 です。ただし、あちらは先ほど交差した地点から、飯能駅 に寄り道をしてからこの 東飯能駅 へやってきています。停車している列車は、8:10発 の 普通列車 飯能行き だと思います。

隣のホームの列車は、同じく 8:10発 の 八王子行き です。

梅雨 なのに晴れると、なんだか得したような気がします。

　高麗川駅 のホームが見えてきました。
　8:17発 八王子行き （右の列車） と、8:20発 高崎行き が停車しているのが見えます。

　高麗川駅 に到着しました。
　この列車は、ここから 川越線 に乗り入れて行きますが、私は 八高線 に乗りに来たので乗り換えなくてはなりません。ちょうどよいことに、8:20発 の 高崎行き （左の列車） に乗り換えができます。たった4分しかありませんので、写真を撮るのもあせってしまいます。