● 2013年8月15日（木）

　おはようございます。今回の旅も 3日目 になりました。（1日目は 「三岐鉄道 乗りつぶし」、2日目は「大阪 食いだおれじゃなくて乗りつぶし」をご参照下さい。）
　この2日間、三岐鉄道、大阪市営地下鉄、北大阪急行電鉄、大阪モノレール を乗りつぶしてきましたが、今日からは 南海電鉄 の 乗りつぶし に挑戦します。今日明日の2日間で、南海電鉄 と、南海に関係が深い 泉北高速鉄道、水間鉄道、和歌山電鐵 を乗りつぶす予定です。
　というわけで、今日も午前4時に起床し 南海電鉄 の 難波駅 へ向かいました。

　4時40分ごろ 難波駅 に到着しましたが、さすがは 南海電鉄 のターミナルです。駅の構内は広く、まして私にとっては初めての駅であることもあり、今自分がどのあたりにいるのかよくわかりません。ちょっとぐらい大きな駅でも、私の地元の 横浜駅 や、あるいは 東京駅、上野駅 などでは、自分がどこにいるのかわからなくなることはないのですが・・。結局、この↑↑写真のエスカレーターを上がったところが 3F北改札口 でした。
　ちなみに、私はまだ、南海電鉄 には1mmたりとも乗ったことがありません。南海電鉄 には、

　南海本線 難波−和歌山市 間 （64.2km）
　高師浜線 羽衣−高師浜 間 （1.5km）
　多奈川線 みさき公園−多奈川 間 （2.6km）
　加太線 紀ノ川−加太 間 （9.6km）
　和歌山港線 和歌山市−和歌山港 間 （2.8km）
　空港線 泉佐野−関西空港 間 （8.8km）
　高野線 汐見橋−極楽橋 間 （64.5km）
　鋼索線 極楽橋−高野山 間 （0.8km）

　の 8本 の路線があり、その総延長は 154.8km にもなります。
　私は、まだ乗ったことがない区間がある鉄道事業者が、南海電鉄 を含めあと 36社 あるのですが、路線の総延長で考えた場合、この 南海電鉄 がその中で最も大きな事業者となります。それだけ気合いも入るわけですが、言いかえれば、これだけの規模の鉄道会社の乗りつぶしを楽しむことができるのも、これが最後になってしまうということでもあります。今日明日の2日間、思う存分、南海電鉄 の 乗りつぶし を楽しみたいと思います。

　この↑↑写真でお分かりいただけるでしょうか、北改札口 を入ると、ホームが 頭端式 で 9面8線 も配置されています。頭端式 のホームというと、関西では 阪急電鉄 の 梅田駅 が有名なような気がしますが、この 難波駅 もなかなかのものです。

　この写真は、東側の 1,2番線ホーム から西側のホームへ向かって撮影しています。ホームが、いくつも並んでいるのがお分かりいただけるでしょうか。
　この↑↑写真に写っている 駅名標 には、「なんば」 と 平仮名 で記載されています。また、南海電鉄 のサイトでも、路線図や時刻表などでは 「なんば」 と記されています。大阪市営地下鉄 の なんば駅 と同じように、正式な駅名は 漢字 での 難波駅 ということなんですが、どうやら案内上は 平仮名 の 「なんば」 と記すことが多いようです。悩ましいところではありますが、私が日ごろ愛用している 交通新聞社 の 全国版時刻表（ＪＲ時刻表） では 漢字 で 「難波」 と記されていることを尊重して、ここでは 難波駅 と記載することにしたいと思います。

　この車両は、8200系 で 6両 です。
　上の方で書いたように、南海電鉄 には 8本 の路線があります。どれに乗っても初めてなわけですからどれから乗ってもよいのですが、まずは 高野線 に乗ろうと思います。と言いましても、細かいことを言うと、難波駅 から乗れるのはあくまで 南海本線 で、途中の 岸里玉出駅 からが 高野線 ということになります。高野線 は、汐見橋−極楽橋 間 の 64.5km の路線ですが、汐見橋−岸里玉出 間 は独立した支線のようになっており、極楽橋方面 へ向かう列車は、すべてこの 難波駅 から発車していくのです。
　時間によっては 極楽橋行き の直通列車もありますが、あまりにも朝早すぎてそんな列車はありません。仕方がないので、途中で列車を乗り換え 極楽橋駅 へ向かうことにします。というわけで、5:06発 の 各駅停車 河内長野行き に乗り込みました。難波駅 から発車する 高野線 の列車は、これが今日の 始発列車 です。
　先頭の車両は、私を含めて10人ほど乗車しています。お盆休みで徹夜で飲んでいたのでしょうか、ほとんどが若い人です。

　途中、岸里玉出駅 の手前までは、南海本線 と 高野線 とで 線路別複々線 になっています。この↑↑写真で右（つまり、西側）から、

　→ 南海本線 上り →
　← 南海本線 下り ←
　→ 高野線 上り →
　← 高野線 下り ←

　という順に線路が並んでいます。今、この列車が走行しているのは、一番左（東）側の 高野線 下り の線路です。

　この 今宮戎駅 と2つ先の 萩ノ茶屋駅 は、高野線 の線路にしかホームはありません。つまり、停車するのは 高野線 の列車だけで、南海本線 の列車は停車しないのです。上の方で書きましたが、この区間は正確には 南海本線 です。南海本線 の駅なのに、南海本線 の列車は停車しないわけで・・、ああ〜、ややこしい！
　この辺りの 南海本線 と 高野線 の関係は、私の地元の方で言うと、東海道本線 と 横須賀線 の 横浜−大船 間 の 関係に似ているかもしれません。その 横浜−大船 間 は正式には 東海道本線 ですが、横須賀線 も独立した複線を持っており 線路別複々線 になっています。さらに、途中の 保土ケ谷駅 と 東戸塚駅 は 横須賀線 にしかホームがなく、東海道本線 の列車は目の前を通っているのに通過してしまいます。まあ、「正式には○○線だ！」 と気にするのは私みたいな人だけで、毎日のように利用している地元の方々にとってはどうでもいいことなのでしょう。

　この 新今宮駅 は、南海本線 と 高野線 のどちらも停車します。この写真では、手前に 高野線 上り と 南海本線 下り の 島式ホーム が、さらにその奥に 南海本線 上り の 単式ホーム が写っています。
　また、この駅では、ＪＲ西日本 大阪環状線 と 関西本線 に乗り換えができます。ＪＲ の 高架 のさらに上をほぼ直角に交差しています。

　昨日、大阪市営地下鉄 堺筋線 に乗ったときにも、この 天下茶屋駅 にやってきました。ですが、地下の 天下茶屋駅 と、地上の 天下茶屋駅 とではずいぶんと違います。
　なお、この 天下茶屋駅 も 南海本線 と 高野線 の両方の列車が停車します。1つ先の 岸里玉出駅 では両者のホームが離れており、さらに 急行 などの 優等列車 は停車しないため、南海本線 と 高野線 との乗り換えはこの駅が便利なようです。
　ホームは、先ほどの 今宮戎駅 と同じように 高野線 上り と 南海本線 下り で1つの 島式ホーム になっているので、高野線 上り から 南海本線 下り に乗り換える場合は同じホームで乗り換えができます。逆に、南海本線 上り から 高野線 下り に乗り換えたい場合は、階段の上り下りが必要です。（以下の概略図を参照）

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　　【天下茶屋駅 ホーム概略図】

　　 ｜　　　　ホーム　　　　｜
　　　――――――――――――
　→→→ 4番線 南海本線 上り →→→
　←←← 3番線 南海本線 下り ←←←
　　　――――――――――――
　　 ｜　　　　ホーム　　　　｜
　　　――――――――――――
　→→→ 2番線 高野線 上り →→→→
　←←← 1番線 高野線 下り ←←←←
　　　――――――――――――
　　 ｜　　　　ホーム　　　　｜
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　右側の 南海本線 と分かれていきます。正確には、次の 岸里玉出駅 から 高野線 ですが、実質的にはこの分岐点からと言ってもいいかもしれません。

　ちょっと手前で分かれた、南海本線 の高架です。
　この写真で左の方に、岸里玉出駅 のホームが見えています。

　もし地図をご参照いただくことができれば分かりやすいのですが、この 岸里玉出駅 は、高野線 と 南海本線 とでホームがちょっと離れています。この↑↑写真では、右の奥の方に 南海本線 のホームがあります。また、同じ 高野線 でも、汐見橋−岸里玉出 間 の列車が発着するホームは 南海本線側 にあります。同じ 高野線 でも、極楽橋方面 と 汐見橋方面 では、線路は直接は繋がっていないわけです。なんだか不思議な駅ですが、高野線 の 汐見橋−岸里玉出 間 にはまたあとで乗ることにします。

　「帝塚山 って、近鉄奈良線 に乗った時にもなかったっけ？」

　と思ったのですが、近畿日本鉄道 奈良線 に 学園前駅 があり、その近くに 帝塚山学園 という大学があるんですね。それで、こっちの 帝塚山 はというと、帝塚山学院 の高校などがすぐ近くにあるのだそうです。同じ 帝塚山 でも 「学園」 と 「学院」 の違いがあるわけですが、余所者の私には、ややこしくてどっちがどっちだかよく分かりません。きっと一晩寝たら、「えっ？ どっちが学園で、どっちが学院だっけ？」 になっているような気がします。

　阪堺電気軌道 上町線 の下をくぐります。この写真では分からないかと思いますが、すぐ右側にその 上町線 の 神ノ木駅 があります。

　昨日、大阪市営地下鉄 御堂筋線 で あびこ駅 を通りました。名前が似ているので近いのかなとも思いましたが、こちらの 我孫子前駅 とは直線距離で1.5kmほど離れています。近いと言える距離ではないように思いますが、私みたいに他の地方から来た人は、勘違いしてしまうかもしれませんね。

　大和川 を渡っています。この 大和川 は、昨年末に 近鉄 を乗りつぶしたときに何度も渡りました。南海 に乗るのはこれが初めてですが、この川を見ると、「また来たなあ〜」 という感じがしてしまいます。また、ここで 大阪市 を出て 堺市 に入りました。

　各駅停車 に乗っているのでこまめに停車しますが、もし 急行 や 準急 に乗っているなら 天下茶屋駅 からこの 堺東駅 までノンストップです。繰り返しになりますが、朝早いので 各駅停車 しかないのです。まあ、そこまで急ぐわけではありませんので、それはそれでよいのかもしれません。