■ はじめに

　多分、多くの方は、立山黒部アルペンルート のことをご存じなのではないかと思います。長野県大町市 と 富山県立山町 との間を、 黒部ダム や 室堂 など、山岳地帯 を経由して結ぶルートのことです。
　私は 鉄道 にさえ乗れればよく、山のことや観光などにはあまり興味がありません。ですが、そんな私でも、日本中の鉄道に乗ることをライフワークにしている以上、いつかはこの 立山黒部アルペンルート を制覇しなければなりません。
　立山黒部アルペンルート を 長野県側 から書き出すと、

　1） アルピコ交通 路線バス 信濃大町駅−扇沢駅
　2） 関西電力 関電トンネルトロリーバス 扇沢駅−黒部ダム駅
　3） 徒歩 黒部ダム駅−黒部湖駅
　4） 立山黒部貫光 黒部ケーブルカー 黒部湖駅−黒部平駅
　5） 立山黒部貫光 立山ロープウェイ 黒部平駅−大観峰駅
　6） 立山黒部貫光 立山トンネルトロリーバス 大観峰駅−室堂駅
　7） 立山黒部貫光 高原バス 室堂駅−美女平駅
　8） 立山黒部貫光 立山ケーブルカー 美女平駅−立山駅

　となりますが、このうち、2）4）6）8） は法的には 鉄道 として扱われているのです。
　ケーブルカー はともかく、

　「トロリーバス なんて、“バス” と言っているんだから “バス” なんじゃないの？」

　という気がしてしまうかもしれませんが、いや〜、これでも立派な 鉄道 なのです。というか、見た目や名前はどうであっても、鉄道 として扱われている以上、乗らなくてはならないのです。
　というわけで、以前から詳細な日程などを検討していましたが、11月1日（金） に 大糸線 信濃大町駅 まで行って1泊し、2日（土） に 立山黒部アルペンルート を制覇するという計画を立てました。さらに、立山黒部アルペンルート の後は、富山地方鉄道、富山ライトレール、黒部峡谷鉄道 を乗りつぶすことにしました。
　事前に切符や宿泊先の手配をし、そして着替えなど荷物の準備もして、いよいよ 11月1日（金） を迎えることになりました。

● 2013年11月1日（金）

　今回の本題は明日からの 立山黒部アルペンルート と 富山地方鉄道 などですので、今日の分は簡潔に記します。
　今日の日程は以下の通りです。

　磯子 8:00 (5分遅れ) → 横浜線 普通 八王子行き → 八王子 9:12
　八王子 9:20 → 中央本線 快速 高尾行き → 高尾 9:28
　高尾 9:54 (1分遅れ) → 中央本線 普通 松本行き → 松本 14:03 (3分遅れ)
　松本 14:09 → 大糸線 普通 信濃大町行き → 信濃大町 15:04 (1分遅れ)

　横浜線 の 磯子駅発 が遅れたのは、京浜東北線内 で 線路内立ち入り があったためでした。
　中央本線 では、できれば 「あずさ」 にでも乗車したいところではありますが、旅費の節約のため、今回は 松本駅 まで 普通列車 です。でも、私にとって、高尾駅 から 松本駅 まで 普通列車 を乗りとおすのは、これが初めてのことです。中央本線 の 115系 もいずれは引退することになるでしょうから、後になってみれば、あのとき乗っておいてよかったとなるのではないかと思います。
　高尾駅 の発車は 1分遅れ となりましたが、これは、臨時列車 の運転のためと放送で案内がありました。ただし、その 臨時列車 というのが、何の列車のことなのかは分かりませんでした。

　途中、甲府駅 の発車が 3分遅れ ましたが、これは、身延線 の 「ふじかわ3号」 の到着が遅れ、その接続をはかったためでした。
　茅野−上諏訪 間 では 踏切 で 非常ボタン が押され、その安全確認のために 踏切 の手前で7分ほど停車するはめになりました。運転士さん が列車を降り、実際に 踏切 まで確認し行きましたが、結局、危険なことは何もなく、いたずらだったのかもしれません。その影響で、終点の 松本駅 には 3分遅れ での到着となりました。

　松本駅 からは 大糸線 です。今回は、途中の 信濃大町駅 までではありますが、大糸線 に乗車するのは15年ぶりです。車両は 211系 で、こんなところで 211系 に乗ることになるとは時代も変わったものです。

　信濃大町駅 に到着してからは、駅近くのスーパーで食事などの買い物をしてから、これも駅近くの 旅館 へ向かいました。旅館 と言っても、温泉があるような豪勢な旅館ではありません。多分、立山黒部アルペンルート を含め、山へ向かう人が利用する 旅館 なのでしょう。私は 素泊まり ですが、まだ日があるうちにお風呂に入り、勝手に布団を敷いて、早めに寝ることにしました。

　明日は、いよいよ 立山黒部アルペンルート に挑みます。